ノイズ除去の比較  −Lightroom「強化」とPureRAW4

最近のカメラはノイズに強くなったとはいえ、ISO 6400、12800 位になるとさすがに乗ったノイズが気になります。

そこで、X2D 100C + XCD 2,5/55mm で撮った ISO 12800 の画像を材料に、各種ノイズ除去結果の比較を行いました。比較したのは以下のものです。

① 元RAW画像(をそのままJPEG現像したもの)
② 同じ画像の HEIC 出力結果
③ Lightroom Classic、Camera Raw の「強化」でノイズ除去したもの
④ DxO PureRAW4 で処理したもの

元の画像は、ISO 12800、SS=1/45、f=2.5 で撮影、その一部を切り出ししたものです。神戸元町辺の JR神戸線の高架の付近を撮影したものです。
どの画像も、オリジナルサイズのものをURLクリックで見ることができますので、比較してみてください。

 

① RAW

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/bombo99/20240329/20240329221409_original.jpg

X2D 100C はノイズには比較的強いですが、ISO12800 ともなるとさすがにノイズが気になります。


② HEIC

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/bombo99/20240329/20240329221448_original.jpg

他のカメラのJPEG出力と同様、X2D 100C のHEIC画像もある程度ノイズリダクションが自動で行われます。ただノイズは消しても、元画像の階調やディテールは失われて、いわゆる塗り絵になります。元画像の感度のレベルで使いものになったり、ならなかったり。

 

③ 強化・ノイズ除去

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/bombo99/20240329/20240329221517_original.jpg

LightroomClassic や CameraRaw では、「強化」と称する強力な画像処理ツールがあり、それでノイズ除去を行うと、上記のように ISO 12800 とは思えないようなクリアな画が得られます。階調や細部もうまく復元されています。
ただ、コンピュータパワーにもよりますが、処理時間が長いのが玉に瑕。

 

④ DxO PureRAW4

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/bombo99/20240329/20240329221542_original.jpg

DxO PureRAW は最近バージョンが3から4にアップされて、使い勝手が良くなりました。DxO社がカメラとレンズの組み合わせで決まるデータベースを持っていて、それを駆使してノイズ除去するので、LIghtroom Classic の強化よりもさらにノイズがうまく処理されています。
処理時間も Lightroom Classic の半分から1/3位ですかね。ただ色味が少し濃いめになるのと、シャープがかかって少し固い画像になる傾向は、好みのレベルでしょうか。


いずれも処理時間が長いので、写真は選んでノイズ除去しなければなりませんが、「強化」にしてもPureRAW4にしても、うまく使えば夜の撮影に強力な武器になります。