道東の鉄道の話題

6月に道東に旅行した際の鉄道に関わる話題を追加。

北海道は不採算路線が多く、次々と廃線になっているのが現状ですが、北海道旅行してみて感じるのは、どこへ行っても廃線になった線路や駅や鉄道車両やらがかなりの比率で保存され、資料館が設けられ、碑が建てられてたりしていることです。

もちろんなくなってしまった鉄道そのものへのノスタルジーはあるのでしょうが、そんな単純なことだけではなく、近年衰退や斜陽化の進む北海道の各地域では、「鉄道のあった時代」はその地域が経済的、社会的に活気があった時代であり、鉄道というシンボルを通じてかつての繁栄をなつかしんだり、活躍した時代のものをこれからの地域活性化に活かしたい等の思いもあるのかなと感じます。

タウシュベツ川橋梁(https://bombo99.hatenablog.com/entry/2024/06/23/201614)のあった士幌線についても、廃線跡をたどり、旧駅舎等の写真もたくさん撮影しましたが、今回はそれ以外についていくつか記録しておくことにします。

 

足寄駅(足寄町、池北線→ふるさと銀河線)

一般国道241号あるいは242号を走っていると、両国道が交差・分岐する交差点の名前が「足寄駅」と出てきます。かつて足寄駅があったところの交差点です。

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交差点「足寄駅」
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この交差点の横には「足寄駅」という立派な建物があって、こっちは道の駅。

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道の駅「足寄駅」
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この横は公園みたいになってて、旧駅舎の復元したもの、模擬の線路・駅名標が並んでいます。

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復元された旧足寄駅
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線路と駅名標
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同じふるさと銀河戦の隣の駅の本別駅や仙美里駅なども立派に保存、有効活用されています。

 

西春別駅(別海町、標津線)

根室標津と標茶をつないでいた標津線も1989年に全線廃止となったが、いくつかの駅で過去の名残をとどめる施設等があります。
線路とプラットホーム、西春別の駅名標、およびそのホームにはキハ22が停車しています。

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旧西春別駅とキハ22
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キハ22
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ここには蒸気機関車D51-27、ラッセル車、車掌車なども保存されています。
このD51の後ろに入っているハイフンは何? それは下の写真の説明をご覧ください。

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D51-27
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D51-27の説明看板
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デゴイチとよく略称するが、ハイフンの入った型式番号はサハリンで使われていたものを示してるんですね。知らんかった。今度誰かにうんちく聞かしてやろう(笑)

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ラッセル車
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車掌車
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上武佐駅(中標津町、標津線)

同じ標津線でも上武佐駅はかわいそうな扱いです。映画「遙かなる山の呼び声」で有名なんですけどね。
「上武佐駅跡」という看板がぶら下がっています。駅名の上下の写真は映画「遙かなる山の呼び声」のロケ風景です。

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上武佐駅跡の看板
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その横には駅舎跡&ロケ地跡という立て看板もあります。

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駅舎跡・ロケ地跡の立て看板
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元の駅舎跡は空き地になっています。ただ、その前には映画の中で出てきた通りの民家が建っていてちょっと感激。もう45年以上前の映画なんですけどね。

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駅の跡地
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話は飛びますが、高倉健の北海道を舞台にした映画の中で出てきた駅は、つぶれてしまったものが多いですね。上記の「遙かなる山の呼び声」の上武佐駅、「ぽっぽや(鉄道員)」の幾寅駅、「幸せの黄色いハンカチ」の陸別駅、駅 STATION の「増毛駅」など。

上武佐駅から歩いて5分程度のところに、知る人ぞ知るの「上武佐ハリストス正教会」が、森の中にそのこじんまりとした美しい姿を現します。ここにはこれも知る人ぞ知るの山下りん作のイコンがたくさん納められていて、見学もできるそうですが、今回は残念ながら教会の外観だけ。

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上武佐ハリストス正教会
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他にも北海道には興味深い廃駅がいろいろあるのですが、機会があればその内。調べてみると色々面白いんだろうなと想像します。
廃線、廃駅の話はここまでで、後はまだ現役の話題です。

ノロッコ号

釧路湿原の中の道を走っていると釧網本線の塘路駅に近づきました。特に狙っていたわけではないんですが、時刻を見るとそろそろノロッコ号が着く頃なので、車を置いて写真撮りにいきました。

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ノロッコ号(塘路駅)
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この写真の後、列車からツアー客や外国人客がたくさん降りてきました。自分も乗りたかったのですが、スケジュールが合わなくて次の機会に。

 

西和田駅(根室本線(花咲線))

花咲線沿いに車を走らせながら根室に向かう途中に撮った駅のひとつ。昔の車掌車を駅舎代わりに使っています。

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西和田駅
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東根室駅(根室本線(花咲線))

「日本最東端の駅」が売り物です。

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東根室駅前
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根室駅行きが来るというのでホームで待ちました。見ていると、タクシーで乗り付けた人がたった一駅のために東根室から列車に乗られました。実は、この方観光客で一駅だけでも日本最東端の駅から乗られたようです。
他にも、しきりに駅や列車の写真を撮る若い人達がいました。聞いてみると台湾からの観光客で、まあわざわざ東根室駅まで「日本最東端」を知って来ているんですね。好きな人いるんですね。
ぜひ台湾の列車もいいから乗りに来い、と勧められました。そうだなあ、今度チャンスがあれば行ってみようかな。

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台湾からの観光客と列車(東根室駅)
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根室駅(花咲線(根室本線))

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根室駅
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はるばる来たなあ、としみじみと。

後、ちょっとびっくりしたのが、根室市内の案内標識や交差点名標に、日本語、英語に加えてロシア語表記があること。必ずそうなってるので、国交省・警察庁でそう定めているのでしょう。おそらく対露制裁前のものだと思うのですが、根室にはどんだけロシア人来てるんだ、と感心しました。カニとかタラとかサケだとか、売り買いしてるんでしょうね。

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案内標識のロシア語表記
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